【新型コロナ】人流抑制やワクチン接種率の効果予測 神奈川県が「主要モデル」開発

神奈川県庁

 神奈川県と県立保健福祉大は10日、さまざまなデータを統合して新型コロナウイルス感染症の入院者数などを推計できる予測モデルについて「主要モデル」を開発した、と発表した。8月18日に公開した「簡易モデル」に続くもので、人流を何割削減すれば、重症者数をこれだけ抑えられるといったシミュレーションが可能になるという。

 今回のモデルは人流が抑制された場合、地域別の「療養者」「入院者」「重症者」について、「最もよく起こる」「最良」「最悪」の3パターンの予測がどう変化するかなど、表およびグラフで示すことができるようになった。

 人流やワクチン接種率などが療養者数や入院者数に与える影響について、シミュレーションが可能になるなど、有効な感染防止対策の影響度が測りやすくなるという。

 黒岩祐治知事は「データに基づいてお願いすることで、受け止める側も違ってくると思う」と期待した。

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