河野太郎行政改革担当相(58)は10日、国会内で記者会見し、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)への立候補を正式表明した。
総裁選のキャッチコピーは「日本を前に進める」「自民党を変え政治を変える。日本の危機に全力で」とした。
河野氏は会見で森友学園問題をめぐる財務省の決裁文書改ざんに関する再調査を行うか否かについての質問に「すでに司法が動いていて考えていない」と否定した。
これを受け、報道陣から「国民から安倍晋三前首相への忖度政治と思われやしないか」との質問も出たが、“再調査せず”の方針を堅持。SNSでの政策発信も従来通り続けていくという。
総裁選に参加予定の自民党議員や党関係者は、河野氏の会見内容をどう受け止めたのか。
「河野さんのSNS総理総裁宣言はとても面白かった。だが、トランプ前大統領のような一方的な発信の仕方は、官邸や党に迷惑をかけることにもつながるのでやりすぎに注意していただきたい」(自民党議員)
別の男性党員は会見の“熱量”について首傾げる。「河野氏は実行力、突破力を強調したが、国難を引っ張れるリーダーとして必要なパワーが感じらないかったのが残念です」
総裁選はこのほか、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)が出馬表明している。