Rソックス・セールがコロナ陽性で離脱 ボガーツは戦列復帰

新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き始めたように思われていたレッドソックスだったが、エース左腕のクリス・セールが陽性となり、日本時間9月11日に10日間の故障者リストに登録された。セールは同13日のホワイトソックス戦に先発する予定だったが、登板を回避する。セールの陽性は同10日の時点で判明しており、シカゴ遠征の飛行機に乗らなかった。さらなる感染拡大のリスクを軽減できたという点において、陽性が判明したタイミングはレッドソックスにとって幸運だった。

現在32歳のセールはトミー・ジョン手術のリハビリを終え、日本時間8月15日のオリオールズ戦で戦列復帰。ここまで5試合に先発して3勝0敗、防御率2.52と安定したピッチングを見せていた。それに加え、新型コロナウイルスのクラスターが発生して多くの選手を欠くなかでリーダーシップを発揮し、チームを牽引する存在となっていただけに、セールの離脱はレッドソックスにとって大きな痛手となる。

レッドソックスのアレックス・コーラ監督は「我々は日々のプロセスを経て、いいニュースが届くことを期待している。これが我々の現在地だ」とコメント。「セールが感染してしまったのは残念だけれど、彼は必ず戻ってくる。体調はいいみたいだから、定められた日数を消化してすぐに復帰できることを願っているよ」と語った。

悪い話ばかりではなく、フロリダ州セントピーターズバーグで10日間隔離されていた正遊撃手のザンダー・ボガーツが戦列復帰を果たした。コーラはいきなり「4番・遊撃」でスタメン起用。「彼は4打席を無駄にするようなことはしない。コンディションがいいと感じているみたいだ。ホームランを打ってくれることを期待しているよ」と迷いはなかったようだ。

レッドソックスでは日本時間8月28日から9月6日にかけて11人の選手が新型コロナウイルスを理由に故障者リスト入り。セールが12人目で、このうち10人が陽性となった。ボガーツやエンリケ・ヘルナンデスなど、すでに戦列復帰している選手もおり、マット・バーンズと澤村拓一もシカゴ遠征に帯同。両者は早ければ同9月12日から復帰できる見込みとなっている。

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