エンゼルス・大谷翔平自己ワースト6失点で2敗目 快挙持ち越しも44号ソロで2差

2敗目を喫した大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は10日(日本時間11日)、敵地でのアストロズ戦に10勝目を懸け「2番・投手」で投打同時出場し、3回⅓を9安打6失点、1三振1死球で2敗目(9勝)を喫した。防御率3・36。5月28日(同29日)のアスレチックス戦以来の黒星で、1918年のベーブ・ルース以来の「2桁勝利&2桁本塁打」は持ち越しとなった。

被安打9はメジャー自己ワースト。投手としては大乱調だったが、バットでは魅せた。マウンドに立つ前の初回、相手先発の左腕バルデスの投じた150キロ直球を低い弾道で右翼席へ右翼席へ突き刺した。メジャートップの44号先制ソロは打球速度約185キロ、飛距離約112メートル。角度22度の弾丸ライナーだった。
本塁打王争いで2位のペレス(ロイヤルズ)とゲレロ(ブルージェイズ)はこの日そろって音なしで42本のまま。4試合ぶりの本塁打はライバルに2差つける貴重な一発となった。

「打者・大谷」に援護された「投手・大谷」は初回、2回を無失点で切り抜けたが、ア・リーグ西地区で首位を独走するアストロズ打線はしぶとい。エンゼルスは2回にウォルシュの26号ソロが飛び出し2―0でリードしていたが、大谷は3回二死二塁から3連打を食らって逆転を許す。

それでもエンゼルスは4回に2点を奪って再び
逆転。しかし、その裏に大谷は一死二、三塁から1番・アルトゥーベにこの日3安打目となる左前適時打を浴びて4点目を献上する。試合は4―4の振り出しに戻ったところで大谷はベンチに下がったが、救援陣もアストロズ打線を止められず、大谷の失点は6となった。

打者では第2打席が四球、第3打席は申告敬遠の1打数1安打1本塁打1打点。打率2割5分9厘、94打点となった。

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