【日本女子プロ】稲見萌寧がメジャー初制覇 次はシーズン2桁優勝へ照準

稲見萌寧(JLPGA提供)

女子ゴルフの国内メジャー「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」最終日(12日、茨城・静ヒルズCC=パー72)、2位でスタートした東京五輪銀メダリストの稲見萌寧(22=都築電気)が8バーディー、ノーボギーの64で回り、通算19アンダーでメジャー初制覇を飾った。

1番パー4でバーディー発進して首位の西郷真央(19=大東建託)に並ぶと、ボギーの気配も漂わせずバーディーを量産した。16番パー4で8つ目のバーディーを奪って2位との差を4打に広げて、優勝を確実なものにした。最終18番パー4でウイニングパットを決めると、両腕を高く掲げて満面の笑みを浮かべた。2位に4打差をつける圧勝劇で今季8勝目(通算9勝)を挙げた。

稲見は「一番の目標にしていたメジャー優勝をこんなに早く達成できてうれしい。(予選)2日間は耐えてしんどいゴルフが続いたけど、あとの2日間はショットがいいところについてチャンスをものにできてビッグをスコアを出せてよかった」と喜びを語った。通算19アンダーは2019年に畑岡奈紗が出した大会最少ストロークを1打更新する新記録だ。

1つ大きな目標を達成して喜びは大きいが「2桁優勝も前から目標にしているのでそれを達成できるように頑張りたい」。獲得賞金は2億円を突破(2億572万9149円)して賞金ランキング首位に浮上した。シーズン2桁優勝で賞金女王となったのは2003年に10勝を挙げた不動裕理だけで、15年に7勝を挙げて賞金女王になったイ・ボミ(韓国)の2億3049万7057円が過去最高額だ。

今季は20年と統合した形になっているとはいえ、稲見が勝利数、金額ともに過去の数字を更新する可能性は十分だ。

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