3試合連続クオリティースタート 広島・床田を変えた指揮官の“ひと言”

7回2失点の好投を見せた床田(東スポWeb)

試合を重ねるごとに一歩一歩、前進している。広島の床田寛樹投手(26)が12日の巨人戦(マツダ)に先発し、7回を投げて被安打3、2失点の好投を見せた。ただ、打線が相手先発・菅野を攻略することができず3敗目(3勝)を喫した。

たった1球に泣いた。1―1の7回二死で小林にスライダーを1号ソロとされ勝ち越された。それでも床田は一軍復帰した8月29日の阪神戦から3試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成するなど、このところ好投を続けている。

床田は「(反省は小林への)あの1球ですかね。めちゃくちゃ失投っていうわけじゃないんですけど…」とした上で「もっと打者の待っている感じ(の球)とか反応や特徴を頭に入れて投げたいなと思います」と話した。

そんな左腕は6月4日に一軍選手登録を抹消される前、佐々岡監督から「しっかりもう一回、小手先だけでやるんじゃなくて、強い球を投げられるように」というアドバイスを受けた。それと同時に「ゼロからやり直せ」という厳しい言葉をかけられた。

一軍での登板は復帰してから3試合目。それでもまだ信頼は勝ち取っていないと考えている。左腕は「毎試合が大事になってくる。いい結果を続けられるようにしたいと思う」と気は抜いていない。残り試合でその覚悟を見せる。

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