長崎県の「まん延防止」解除 長崎市の観光施設 約1カ月ぶりの再開

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1カ月ぶりに開園したグラバー園を巡る観光客=長崎市南山手町

 長崎県に適用されていた新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が13日に解除された。県全域に発令された県独自の緊急事態宣言と飲食店などへの営業時間短縮要請は、佐世保市を除き解かれた。一方、新規感染者数や病床使用率が高止まりしている同市では、宣言と時短要請が30日まで続く。
 長崎市内では13日以降、先月から休館していた計163の観光施設などが順次利用できるようになる。施設管理者らは寂しい夏休みを振り返りつつ、感染対策を徹底した施設運営への決意を新たにしている。
 8月10日の休園以来、約1カ月ぶりに営業するグラバー園(南山手町)。時折カップルらが訪れ、展望デッキから保存修理中の旧グラバー住宅を眺めていた。
 例年8月はゴールデンウイークに次ぐ繁忙期だが、今年は休館前の9日間だけ営業した。来場者は計約5400人で、繁忙期の1日分にも満たない。北川啓太郎副園長(45)は「休園は、長崎市のコロナ感染者や医療体制の逼迫(ひっぱく)の食い止めに貢献している」と理解を示しつつ、「近くの商店街や飲食店と一心同体。休園すると店にも客が入らなくなるので、厳しい立場だ」と声を振り絞った。
 東京から妻と観光で訪れた会社員の木村裕之さん(50)は「せっかく来たから見られて良かった」と安堵(あんど)。「密を避けたり黙食をしたりして、感染対策を徹底したい」と話した。
 国指定史跡「出島和蘭商館跡」(出島町)は、感染対策の充実を図る制度「チーム・ナガサキ・セーフティー」の認証を受け再開。出島運営管理事務所の高井良肇所長(57)は「秋の行楽シーズンで修学旅行の予約も多い。今まで以上に対策を徹底し、安心して出島の良いところを楽しんでほしい」と今後に期待した。