タブレットの悲劇 尾木直樹氏が小6女児の自殺事件で校長を批判「酷い校長ですーー」

尾木直樹氏

教育評論家の尾木直樹氏(74)が14日、ブログで昨年11月の小6女児の自殺事件に言及し、怒りをあらわにした。

尾木氏はこの事件について、文部科学省も調査に乗り出したことに触れ「何故なら、なんとICT教育推進モデル校で全国から視察に来る程の先進校だったからです。文科省の推進する小中学生にデジタル端末を1人一台配備する『GIGAスクール構想』や令和6年からのデジタル教科書の本格的導入にも、警鐘を鳴らす事態になり兼ねない」と指摘した。

ICTとは情報通信技術。事件があった小学校は児童に1人1台のデジタイルタブレットを配布するというICT教育推進モデル校だった。しかし、このタブレットが悲劇を起こしたものと見られている。チャットなどでは自殺した小6女児に対し「うざい」「きもい」「死んで」となどひどい誹謗中傷が続けられていたという。

尾木氏は「学校は昨年9月段階で既にいじめの事実を把握 当事者間で話し合って解決していると言うのです ICT教育先進校でありながら何とパスワードは全員同じ! 誰でもログインしてチャットの証拠を消すこともできるのです」とそのずさんな管理を指摘。

さらに20年前からICT教育に取り組んできたという同校の校長について「『加害者が後追い自殺するから』と女児の自殺そのものを隠蔽したり 酷い校長先生ですーー」と厳しい論調で批判した。

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