【WWE】ボディーガードから大出世! ビッグEが9年かけて悲願のWWE王座初戴冠

ラシュリー(奥)を下し王座を奪ったビッグEはこの表情(ⓒ2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

【マサチューセッツ州ボストン13日(日本時間14日)発】サプライズ戴冠だ! WWE・ロウで、ユニット「ニュー・デイ」のビッグE(35)が悲願のWWE王座初戴冠を果たした。

オープニングでは、「いつでもどこでも王座に挑戦できる権利」のあるマネー・イン・ザ・バンク(MITB)ブリーフケースを保持するビッグE、メインでWWE王者ボビー・ラシュリーとの王座戦が決まっているランディ・オートンとその相棒リドル、王者ラシュリーと相棒MVPが登場。ビッグEは王座戦を戦う2人に「今日、キャッシュイン(権利行使)を狙うぞ」と宣言すれば、オートンも「俺がラシュリーを倒して新WWE王者になる」と王座奪取を宣言した。

本来はこの日にオートン&リドルのロウタッグ王座に挑戦するはずだったラシュリー&MVPはカード変更に不満たらたらだったが、ビッグEはMITBブリーフケースをラシュリーに見せつけて挑発。その隙にオートンが必殺のRKOをラシュリーに決めて先制パンチを浴びせた。

メインのWWE王座戦は白熱の攻防。終盤にオートンがRKOを叩き込んだが、セコンドのMVPがラシュリーを場外に引きずり出して介入。最後はラシュリーがオートンに豪快なスピアーを放ち王座防衛に成功した。

試合後にはラシュリーがオートンを解説席に叩きつけて襲撃したが、自身も左ヒザを強打して負傷してしまった。そこへ予告通り、ビッグEが姿を現してキャッシュインを宣言。ゴングが鳴ると同時にラシュリーがビッグEに襲いかかってスピアーを決めたが、ビッグEはこれをカウント2で返した。すかさずビッグEはビッグエンディング(変型バスター)を叩き込んで3カウント。新WWE王者となると、ニュー・デイのコフィ・キングストン&エグゼビアー・ウッズとベルトを掲げてWWE王座初戴冠を祝った。

2009年にWWEの下部団体でデビューしたビッグEは、12年12月にロウ初登場。当時はドルフ・ジグラーのボディーガード的な立ち位置で、華々しく表舞台に現れたわけではなかった。14年にコフィ、ウッズとともにニュー・デイを結成。これが転機となり、陽気で明るいキャラとパワーファイトで人気を博してきた。一方でシングルの最高峰王座とは縁遠かったが、わずかなチャンスを逃さす、9年かけて頂点に立った。

これにはビッグEを支えてきたWWEユニバース(ファン)も歓喜。SNSでは「ビッグE大好きだ。長い間、ベルトを持つことを願っている」などの祝福とともに「ボディーガードから王者に上り詰めるとは…」と驚きの声も上がっていた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社