金メダルの輝きはどこへ…広島・森下が自己ワースト6失点でまた炎上

東京五輪後に勝ち星がつかない森下

広島の森下暢仁投手(24)が14日の中日戦(バンテリン)に先発し、6回を8安打で自己ワーストの6失点と炎上。チームワーストの今季7敗目を喫した。

自慢の制球力が制御不能に陥った。2回二死から連打で先制され、3回は福留、5回は大島に適時打を浴びて小刻みに失点を重ねた。1―3の6回は一死から渡辺に振り逃げを許し、二死後の連続四死球で満塁のピンチを招いて途中出場の堂上に走者一掃の適時二塁打を浴びた。

この日は110球を投げ、自己ワーストの3暴投を記録。前半戦で6勝(4敗)を挙げながら、東京五輪後はプロ最長となる5戦連続未勝利で自身3連敗となった。3試合連続でクオリティースタート(6回以上を自責3点以下)をクリアすることもできなかった。

後半戦で苦しむ2年目右腕は「点数を取られていけない場面で取られている。相手が点の取りやすい流れになってそのままやられているのかな」と肩を落とした。

佐々岡監督は森下について「大胆さがなくなっているし、自信が揺らいでいるから慎重になっているのかな」と指摘した上で、二軍落ちに関しては「僕の頭の中にその選択はないが、明日、話をして」と含みを持たせた。

昨季は開幕からローテーションを守って10勝で新人王に輝き、今年は侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献。蓄積疲労が不調の原因なら、手を打つ必要があるかもしれない。

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