スネル離脱のパドレス フィリーズ解雇のベラスケスを緊急補強

日本時間9月16日、パドレスは先日フィリーズを解雇されたばかりの右腕ビンス・ベラスケスとマイナー契約を結んだことを発表した。パドレスは同18日から始まるカージナルス3連戦の初戦に左腕ブレイク・スネルが先発予定だったが、スネルは左内転筋痛により故障者リスト入り。再び先発投手が不足する事態に陥り、ベラスケスを緊急補強することになった。ベラスケスはカージナルス3連戦で先発するとみられており、スネルの代役として早ければ3連戦の初戦に投げる可能性がある。

現在29歳のベラスケスは2015年にアストロズでメジャーデビューし、2016年から今季までフィリーズでプレー。2016年4月にはパドレスを相手に3安打16奪三振の完封勝利という素晴らしいピッチングを見せたこともあったが、規定投球回に到達したシーズンが1度もないなど伸び悩みが続き、今季は21試合(うち17先発)に登板して81回2/3を投げ、3勝6敗、防御率5.95、85奪三振という成績に終わっている。

ワイルドカードを争っているチームが9月に獲得するような選手ではないが、パドレスはスネルだけでなく右腕クリス・パダックも故障者リスト入りしており、とにかく先発の頭数が足りない状況。8月にカブスを解雇されたジェイク・アリエタを緊急補強したのと同様の動きと言える。アリエタはカブスでの20先発で防御率6.88に終わったあと、パドレスでも3先発で防御率8.25と打ち込まれており、ベラスケスにも過度な期待は禁物だ。

ドジャース3連戦、ジャイアンツ4連戦、カージナルス3連戦という「勝負のロード10連戦」を迎えているパドレスだが、ここまで0勝5敗と最悪のスタート。ワイルドカード2枠目の争いではカージナルス、レッズに次ぐ3番手に後退してしまった。カージナルス3連戦にはおそらくベラスケス、ダルビッシュ有、アリエタという先発3人で挑むことになるが、ワイルドカード獲得に向けて再浮上のきっかけを掴むことはできるだろうか。

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