韓国当局「中国産子供用品24点から有害物質」「テディベアからは基準比47.9倍の鉛」

韓国政府が、海外の直販や購買代行業者によって販売されている181点の製品について調査した結果、24点の製品において、韓国安全基準を満たしていないことが分かった。問題となった製品は(1点の原産地不明を除く)すべて中国産だった。

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特に子供たちが多く使用するテディベア人形や美術工芸玩具、子供用車、ままごと用キッチン用品セット、少女用ブロック玩具、子供服のなどで、鉛が基準値よりも超過して検出され、最大検出値は基準値よりも47.9倍検出されたという。鉛にさらされると、皮膚炎・角膜炎・中枢神経障害などを患う場合がある。

13日、韓国産業省傘下の国家技術標準院が、コロナ以降、オンラインモールの直販や購買代行で売られている製品について調査した。調査対象は子ども用品であり、鉛、フタル酸系可塑剤、耐久性、感電保護などをテストした。

海外購入代行の製品の場合、ほとんどの正規輸入製品とは異なり、安全認証などの輸入要件が免除された状態で国内に流入している。政府はこれら製品の流入遮断のために、米国や欧州などOECD諸国のリコール製品情報をリアルタイム監視し、定期的に安全性調査を実施している。

画像:安全基準を満たさなかった製品画像/韓国産業省の報告書キャプション

安全性調査対象となった181点のうち24点の製品で有害物質が検出された。このうちテディベア睡眠人形からは、総含有量が基準値よりも47.9倍高い鉛が検出された。加えて、乳児用衣類からも鉛が基準値を27.7倍超過して検出された。

また、子供用の遊戯車からは基準値10.6倍を超えるカドミウムが検出され、総鉛基準値も最大31倍を超えた。さらにフタル酸系可塑剤も基準値が最大238.8倍を超えて検出された。人体がカドミウムにさらされる場合、腎臓、呼吸器系の副作用と子供の学習能力の低下を誘発する可能性があり、フタル酸系可塑剤の露出により腎臓などの損傷を誘発する可能性がある。

他にも自転車やスケートボードは、耐衝撃性基準の未達や最高速度基準の超過などで韓国の安全基準に適合しなかった。

イ・サンフン国家技術標準院長は「価格・品質を重視する消費者の意識の変化とコロナ以降の非対面電子商取引の普及やグローバル電子商取引企業の国内進出などで、直販・購入代行の需要が急激に増加すると予想されており、海外の製品の監視強化と消費者の選好度の高い直販アイテムを中心に安全性調査対象を拡大していく計画だ」と明らかにした。

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