東京パラリンピックの車いすバスケットボール男子で銀メダル獲得に貢献した古沢拓也(25)=WOWOW、パラ神奈川SC=が16日、母校桐蔭横浜大を訪れ、「スタッフを含め全員が心を一つに決勝戦まで戦えたことがメダル獲得につながった」と快挙を振り返った。
2018年に同大に編入学した古沢は、今年3月にスポーツ健康政策学部を卒業。在学中は学生らが中心となってサポートするプロジェクトを立ち上げ、授業の合間に行う筋力トレーニング、シュート練習のパートナーやマネジメントなどを担って大舞台へと送り出した。
「桐蔭横浜大で過ごした日々は僕の競技人生の基盤となった3年間。みんなのおかげでトップレベルの練習を大学で学びながらできた」と古沢。溝上慎一学長は「素晴らしい快挙。古沢選手の活躍だけではなく、関わった人たちの活動、経験をレガシーとして残していきたい」とたたえた。
頂点にわずかに届かなかったからこそ、思いは明確だ。古沢は花束を手に「次のパリで金メダルを取るという目標に向かっている。3年後、強い日本代表を見せられるよう力強くトレーニングをしていきたい」と意気込んだ。