フレディ・マーキュリー生誕75年を記念し、NFTアートがオークションに登場

Photo: Anwar Hussein/Getty Images

クイーンのフロントマンであるフレディ・マーキュリーの生誕75年を記念して、デジタル・アート市場をリードするNFTマーケットプレイスのスーパーレア(SuperRare)とマーキュリー・フェニックス・トラスト(The Mercury Phoenix Trust)は、彼にインスピレーションを受けた4人のアーティストによる世界にひとつだけのNFTアート作品のオークションを開催することを発表した。(*“NFT”は“Non Fungible Token”の略。デジタルアートと仮想通貨のブロックチェーン技術を組み合わせたもので、通常複製しやすいデジタル上のアートや音楽でも、ブロックチェーン技術を用いることのその所有権が証明できる)

ブレイク・キャスリン、チャド・ナイト、マット・メートランド、MBSJQという4人のアーティストが制作した4つのNFT作品は、米時間2021年9月20日から販売され、収益金はフレディの追悼のために設立された世界のエイズ対策を支援する非営利団体“マーキュリー・フェニックス・トラスト”に寄付される。

<NFTアート映像:SuperRare X Mercury Phoenix Trust – Freddie Mercury NFT (Blake Kathryn Artwork)>

同コレクションのキューレーションを手掛けたシックス・エージェンシーは次のようコメントしている。

「シックスは、フレディ・マーキュリーの人生とその世界への影響を讃えるために、素晴らしいアーティストたちによるコレクションをキュレートできることを光栄に思います。マーキュリー・フェニックス・トラストとのミーティングを経て、もしフレディが今生きていたら、NFT空間のクリエイティヴな可能性に興奮していただろうと確信しました」

フレディ・マーキュリーは、その華やかな個性、4オクターブの歌声、時代を超越した曲作りで何世代にもわたる人々に影響を与え続けているだけでなく、あらゆる形式の芸術を愛していたことでも知られている。音楽のキャリアをスタートさせる以前、1969年にグラフィック・アートとデザインの学位を取得していたフレディは、後に古典美術や現代アート、ガラス作品の熱心な収集家となり、日本の古い木版画作品の中でも最も優れたもののひとつと言われるコレクションも所有していた。

「私の作品に何をしてもいいが、つまらないことだけは絶対にやめてほしい」

フレディ・マーキュリーが亡くなる直前に遺した自身の所有作品の取り扱いに関するメモにはこう記されていた。このシンプルな言葉が4人のデジタル・アーティストに託され、それぞれがフレディという愛すべき人物のさまざまな側面からインスピレーションを得て、今回のNFT作品を創り上げた。このコレクションは、フレディの遺志を受け継ぎ、芸術活動の最先端を行くものであり、彼を退屈させることはないだろう。

これら4つのNFT作品は、スーパーレアの公式サイトで公開されており、日本時間9月21日(火) 午前1時から75時間にわたって開催されるオークションで独占販売される。

Written By Tim Peacock

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