女性の解放描く「5月の花嫁学校」9月25日に上映  ジュリエット・ビノシュ主演

▲© 2020 – LES FILMS DU KIOSQUE – FRANCE 3 CINÉMA – ORANGE STUDIO – UMEDIA

 1960年代のフランスを舞台に、女性解放運動を軽快なタッチで描いたコメディー映画「5月の花嫁学校」(2020年、フランス)が、9月25日(土)に山口県教育会館(山口市大手町2)で山口県内初上映される。時間は、午前10時半、午後2時、7時からの3回。8月28日に上映が予定されていた作品だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で今月に延期された。    

 1967年、フランスのアルザス地方にあるヴァン・デル・ベック家政学校に、18人の少女たちが入学してきた。同校は良妻賢母になるよう若い女性たちに家政学を教える、いわば“花嫁学校”だった。    

 ある日、校長のポーレットは、学校経営を担っていた夫の死をきっかけに、同校が莫大な負債を抱えていることを知り、再建に奔走する。そんな中、パリでは社会変革を求める「五月革命」が勃発。フランス全土に広がる抗議活動を目の当たりにしたポーレットと生徒たちは、自分らしい生き方に目覚め、ある行動に出る。果たしてヴァン・デル・ベック家政学校の運命は――。    

 主演は女優のジュリエット・ビノシュ。アカデミー賞(助演女優賞)と、ヴェネチア国際映画祭・ベルリン国際映画祭・カンヌ国際映画祭の世界三大映画祭で女優賞を受賞したフランスを代表する女優だ。出演した代表作に「トリコロール/青の愛」(1993年、フランス、ポーランド、ルーマニア)「イングリッシュ・ペイシェント」(1996年、アメリカ)「トスカーナの贋作」(2010年、フランス、イタリア)などがある。    

 本作は、彼女の主演最新作で、ビノシュと共演する女優陣も豪華な顔ぶれがそろう。「セラフィーヌの庭」(2008年、フランス・ベルギー)でセザール賞主演女優賞を受賞したヨランド・モローは料理の先生を、日本でもヒットした「カミーユ、恋はふたたび」(2012年、フランス)で監督、脚本、主演の三役をこなしたノエミ・ルヴォウスキーは修道女を、それぞれ演じている。    

 前売り券は一般1500円で、主催の西京シネクラブへ電話(TEL083-928-2688)で申し込む。当日券は、一般1800円、19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。

© 株式会社サンデー山口