工場火災で京三製作所、新たな保険金26億円を中間決算に計上へ 受取額は計70億円

激しく燃える京三製作所の倉庫棟=1月、横浜市鶴見区(近隣住民提供)

 信号システム大手、京三製作所(横浜市鶴見区)の本社工場で1月に発生した火災を巡り、同社は21日までに、新たに受け取った保険金26億2600万円を、2021年9月中間連結決算で特別利益に計上すると発表した。受取額は計70億2200万円となった。

 新たに受け取った保険金は、同社が契約者の火災保険金5億9300万円と、運送保険金20億3200万円。未確定の保険金については追加で計上する。

 保険金の受け取りを踏まえ、同社は17日、22年3月期の連結業績予想を上方修正し、最終利益が40億円から80億円になるとの見通しを発表した。生産体制の早期復旧などにより、売上高は740億円から750億円に、営業利益は37億円から40億円に、それぞれ引き上げた。

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