レンジャーズ・有原航平がウエーバー通過 傘下AAA級に残留へ

日本時間9月22日、レンジャーズの有原航平がウエーバーを通過し、傘下AAA級ラウンドロックに配属されたことが発表された。有原は同20日にレンジャーズからDFAとなり、ロースターの40人枠から外されていたが、獲得を希望する球団は現れなかった。レンジャーズ公式サイトによると、有原は今週末にマリナーズ傘下AAA級タコマとの試合で先発する予定になっているという。契約は来季まで残っており、今後はマイナーで結果を残してメジャー再昇格を目指すことになる。

現在29歳の有原は昨季終了後に北海道日本ハムファイターズからポスティング制度を利用し、2年620万ドルでレンジャーズと契約。今季の年俸は360万ドル、来季の年俸は260万ドルで、先発登板数に応じた出来高(24先発で2万5000ドル、28先発で2万5000ドル)も設けられていたが、今季は故障による長期離脱があり、10先発で2勝4敗、防御率6.64に終わった。

レンジャーズからDFAとなった有原を他球団がウエーバー経由で獲得する場合、来季まで残る契約をそのまま引き継ぐ必要があったが、40回2/3を投げて三振をわずか24個しか奪えない一方で、本塁打を11本も浴びるなど実力不足は明白であり、年俸を負担してまで有原を獲得したいと考える球団は現れなかった。有原が今季打たれた45本のヒットのうち半分以上が長打(二塁打14、三塁打2、本塁打11)であり、被長打率は.600、被OPSは.948に達する。

チーム再建中のレンジャーズは23歳のA・J・アレクシーや25歳のグレン・オットーなど若手投手に先発のチャンスを与え始めている。26歳のデーン・ダニング、27歳のテイラー・ハーン、25歳のスペンサー・ハワード、24歳のコルビー・アラードなど、有原より年下の先発候補は他にもいる。40人枠外となった有原をメジャーへ再昇格させるには、代わりに誰か1人を40人枠から外さなければならず、有原はマイナーでそれに見合うだけの成績を残すことが求められるだろう。

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