【ノア】カシンが誓ったN―1決勝〝杉浦軍一色〟の実現度

リンゴ畑でトーチを持つカシン(本人提供)

ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」に出場中の〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンが、3日の東京・後楽園ホール大会で行われる決勝トーナメントを杉浦軍一色にすることを誓った。先に書いておくが、それはすでに実現は不可能になっている。

Bブロックにエントリーし、ここまで1勝1敗のカシンは26日の後楽園ホール大会のリーグ最終戦で稲葉大樹と対戦する。ほかの選手との兼ね合いもあるが、勝てば決勝トーナメント進出の可能性が残されているとあって「ここまで来たのも、桜庭さんが青森まで聖火のトーチを届けてくれたからだ。このトーチを次はなんとか杉浦と藤田に届けたい」と口走った。よく分からないし、そんなに理解もしたくないのでそんなに詳しくは聞かなかったが、桜庭から受け取った聖火のトーチをかけて決勝トーナメントに出場したいということなのかもしれない。

今回のリーグ戦には杉浦軍からAブロックに杉浦貴、Bブロックにカシン、Cブロックに桜庭和志、Dブロックに藤田和之が出場。カシンは「俺たちの五輪は終わってないんです! 杉浦軍4人で決勝トーナメントを戦おうって誓い合ったから、このトーチをかけて4人で戦いたい」と闘志をみなぎらせた。

そこで、杉浦がすでに脱落していることを告げると「え…」と絶句。「知らないよ、そんなの。知らない」と話すところにAブロックからは武藤敬司が駒を進める可能性が残されており、ともに進出すれば準決勝で対戦することを告げると「それは危ないな…。でも、まあ最近はあいさつもしてるし。何より(武藤も)聖火ランナーですからね。このトーチをバトンしますよ」と話した。

また11日の前日会見での「老人たち、オッサンたちはNOAHを小遣い稼ぎの場所にしか思ってない」という拳王の発言に端を発した〝金剛老人ホーム問題〟については「そもそもあいつが『老人ホーム』って言いだしたんだからやってもらわないと困る」と改めて要求。その上で「そのためにまず(介護職員)初任者研修だ。これをまず取らないと。この資格はそんなに難しくないから、征矢(学)でも取れるはず。菅総理も『自助・共助・公助』って言ってるだろ。老人の面倒を今の若者が見て、その若者の面倒をまた次の世代が見る。それが社会の仕組みってものですよ」と力説した。

蛇足だが盟友藤田の近況を問うと「釣りをしていたら針が指に引っかかって抜けなくなって病院に行ったそうです。心配ですよね」と話した。最近イシモチがよく釣れていると釣りに精を出していたが、それがあだとなったか…。心配だ。

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