スペイン1部アトレチコ・マドリードに電撃移籍したフランス代表FWアントワヌ・グリーズマン(30)が窮地に追い込まれていると、フランス紙「フィガロ」が伝えている。
日本人ホテルスタッフへの人種差別発言で物議を醸したグリーズマンは8月までスペイン1部バルセロナに所属していた。ただ、エースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがバルセロナを退団すると、年俸に見合った働きをしていないとみなされ、サポーターから「メッシがいなくなったのはお前のせいだ」と非難が殺到した。追われるように古巣のAマドリードに移籍するも、5試合に出場し無得点で懐疑論が広がっている。
かつて大活躍したAマドリードでも不可解な出戻りとなったことでサポーターからブーイングを浴びるなど、グリーズマンへの信頼は薄い。同紙は「グリーズマンは幽霊のようだったフランス代表からAマドリードに戻っても同じように見え、再び失望されている」とし「グリーズマンの地位に疑問が投げかけられている」と報じている。
特に「ディエゴ・シメオネ監督がグリーズマンが好きなポジションを見つけるための処置」とチームが採用している3―5ー2からフランス代表が導入する4―4―2にフォーメーションを変更したものの、地元メディアから「非常に弱いパフォーマンス」と酷評されるなど、本来のプレーを発揮できず、批判が相次いでいる。
シメオネ監督は「「アントワヌはAマドリードに戻ってきました。彼はそれに慣れて、再びこのチームの選手になる必要があります。彼は以前と同じように輝けると確信している。間違いない」と語ったが、グリーズマンは古巣で再起できるだろうか。