日本代表の森保一監督(53)が〝意中の人〟に直接思いを伝えられずにいる。
ドイツ・デュッセルドルフを拠点に欧州視察中の指揮官は22日にオンラインで取材に対応。ドイツ人の父と日本人の母を持つドイツ2部デュッセルドルフのMFアペルカンプ真大の話題にも触れた。現段階ではどちらのA代表を選ぶが決めかねているという状況の中、コンタクトを取ったことを明かした。
「一度練習を見に行ったときに一言、二言話をした。彼はハードワークできる。チームの中でも期待されている選手で、われわれも日本人の選手だと思って見ている。頑張ってほしい。今回は『いつも見てるよ』とは伝えた。今後もサポートしていきたいし、日本代表を選択してもらえるようにしたい」
ただ、この機会に意思確認を行ったかについては「していない。そこは練習前後だったので、そういった踏み込んだ話をすると、本人の集中が切れると困るので話はしていない」。森保監督らしい気遣いから慌ただしいタイミングでデリケートな話題を避けたわけだが「そこは直接話ができる機会があればしたい」と再アタックを誓った。
東京生まれのアペルカンプは2015年に父親の仕事の関係でドイツへ渡り、デュッセルドルフの下部組織入りし、トップチームに昇格していた。世代別代表では日本とドイツで経験があり、どちらのA代表を選ぶか注目される逸材だ。