1カ月ぶりに歓声 長崎県・九十九島水族館(海きらら) 営業再開後初の祝日

営業再開後、初の祝日とあって多くの家族連れが訪れた=佐世保市、海きらら

 新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」適用などに伴い、約1カ月間臨時休業した長崎県佐世保市鹿子前町の九十九島水族館(海きらら)。22日の営業再開後、初の祝日となった23日は多くの家族連れでにぎわった。
 同市は市外からや不特定多数の利用が見込まれる観光・教育など関連32施設を随時休館していた。本県への重点措置は13日に解除されたが、同市だけは県独自の緊急事態宣言が延長。その後、感染者数が減少し、同宣言も24日までで解除される。
 23日、海きららを訪れた人々は写真を撮ったり、イルカのトレーニングに拍手を送ったりと思い思いに楽しんでいた。長崎市の山下透羽ちゃん(3)は母由美さん(39)と一緒に来館。これまで何度も足を運ぶほど大の水族館好き。休業中は寂しそうにしていたというが、この日は「エイ(の迫力)がすごかったよ」と笑顔を浮かべていた。
 魚類担当スタッフの百武可奈子さん(40)は「いつ再開してもいいように飼育や清掃を続けてきた。ホッとしている」。イルカの飼育員、有田晴香さん(24)は7月から働き始めた。休業し関連イベントが中止になっても、イルカには変わらない愛情を注いできた。「久しぶりに子どもたちのはしゃぐ顔を見ることができた」と喜んだ。
 イルカのショーなどイベントは当面中止し、再開時期は検討中。

© 株式会社長崎新聞社