イタリアで行われたボクシングのタイトルマッチで、ありえない事態が発生し、大騒動となっている。
英「デーリー・スター」などによると、問題が発生したのはトリエステで行われたスーパーフェザー級タイトルマッチ。モロッコ生まれのハッサン・ノルディンがミケーレ・ブロイリと対戦。ノルディンが勝利した。勝者は試合後、「ナチズムを賛美するブロイリの胸のタトゥーを見てうんざりした」と不快感たっぷり。というのもブロイリーの胸にはナチスやヒトラーを象徴するタトゥーが彫られていたのだ。
この試合は「ガゼッタ・デロスポルト」のウェブサイト上でライブ放送。イタリアボクシング連盟(IBF)や同紙に苦情が殺到した。驚くことに、すでにブロイリは16試合に出場。地元警察当局も問題視しており、なぜブロイリがIBFの会員になれたのか、またブロイリに刑事責任を問えるかどうかも調査しているという。
日本でもしばしば選手のタトゥーが議論を呼んでいるが、今回のケースは絶対に起きてはならない事態だ。