【ボクシング】王者・寺地拳四朗 地元V9戦へ「カッコいい勝ち方をしたい」

調印式に出席した王者・寺地(左)と挑戦者・矢吹(右)(東スポWeb)

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(22日、京都市体育館)の調印式が20日に行われ、V9を狙う王者の寺地拳四朗(29=BMB)、挑戦者で同級1位・矢吹正道(29=緑)が出席した。

調印を終えた王者・寺地は「コンディション、動き的にはすごくいい」と相変わらず淡々とした表情。25日に新型コロナウイルスに感染して大会は延期となったが、V9戦へ向け「勝つ自信はあります」と言い切った。

1週間前の公開練習以降の状態を問われた寺地は「公開練習…何しましたっけ?」とトボけて笑いを誘った後、矢吹について「パンチがあると言われているので、一発だけは気を付ける。あとは自分のボクシングをするだけ」と話した。地元・京都でのタイトルマッチへの思い入れは強く「地元の方がたくさん応援しに来てくれると思うので、ヤル気はいつもより上がっている。カッコいい勝ち方をしたい」と意気込んだ。元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏の持つ国内連続防衛記録V13へ向けて、まずは目の前の1勝を目指す。

一方、挑戦者の矢吹は「延期したことはプラスに働いたので全然、影響はないです」とキッパリ。負けじと「自信あります」と呼応した。

今大会は緊急事態宣言下での開催。矢吹はPCR検査で陰性となり、先月にコロナ陽性となった寺地は「隔離後6か月のPCR検査免除」という規定に従って検査は受けていない。プロモーターの真正ジム山下正人会長は「両者ともに万全の状態でリングに上がります。この世の中で元気と勇気が少しでも感じてもらえるような試合になればいいと思いますし、なると確信しております」と話した。

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