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長崎県立諫早農業高(諫早市立石町、坂口浩校長、797人)の制服が、来年春の入学生から性差を感じさせない統一デザインとなる。新しい制服の発表会が22日、同校で開かれ、生徒をモデルにお披露目された。
生徒の個性や意志を尊重した取り組みの一環。多様性への配慮を目的に、性的少数者(LGBT)に対応した。同校の制服デザイン更新は男性用で36年、女性用で66年ぶり。
新制服は性別を問わず、ジャケットにスカートやスラックスなどを自由に組み合わせるスタイル。近隣校との差別化のため、落ち着いた色のチャコールグレーをメインカラーに採用した。農業実習などでも活動しやすいように伸縮性のある生地を使用。洗濯機で丸洗いでき、夏服は白色でも透けにくいなど機能性に優れている。
モデル役を務めた生活科学科2年の田中萌さん(17)は「スラックスは冬でも暖かく新入生がうらやましい。伝統のある制服が消えていくのは寂しい気もするが、性別に関係なく楽しい学校生活が送れるよう、それぞれが希望する制服を着て、新しい諫農の伝統を築いてもらえれば」と話した。