ナスリが34歳で現役引退を発表… ドーピングによる出場禁止が決断の一因に「モチベーションを保てなくなった」

 元フランス代表MFサミュエル・ナスリは、34歳の若さでサッカー界からの引退を発表した。

【プレミアリーグ】18ヶ月の出場停止処分から復帰したナスリ「セカンドチャンスをもらえて幸運に思う

 ナスリはマルセイユでキャリアをスタートさせたナスリは、アーセナルでプレーした後マンチェスター・シティに移籍。5年間在籍し、2つのプレミアリーグやリーグカップのタイトルを獲得した。その後は、セビージャ、アンタルヤスポル、ウェストハム・ユナイテッドを渡り歩き、2019年に盟友ヴァンサン・コンパニが指揮するアンデルレヒトに加入。2020年に退団し、1年のフリー期間を経て引退を決断した。2018年にはドーピング規定違反で18ヶ月の出場停止処分を受け、世間を騒がしたナスリ。フランスメディアのインタビューで、引退に至った経緯を語った。

「ある出来事が私を傷つけ、サッカーとの関係を変えてしまった。薬物を摂取したわけではないのに、不当な処分を受けた。具合が悪かったからビタミン剤を注射しただけなんだ。アンデルレヒトでは、選手だけでなくスタッフとしての働く考えもあった。コーチをしたかったからコンパニと一緒に学ぼうと思った。だけど計画通りにいかず、コロナウイルスでリーグが中断された。そこから私はモチベーションを保てなくなった。どのチャレンジも合わなかったし、マルセイユでなければフランスに戻る気もなかった」。

ナスリが34歳で現役引退を決断 Photo Alex Livesey

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