中日・柳 28日の巨人戦先発「僕に求められているのは6回3失点とかではない」

完投に意欲を見せた中日・柳(東スポWeb)

中日・柳裕也投手(27)が28日の巨人戦(バンテリン)で完投を目指して先発マウンドへ上がる。

27日はバンテリンドームで先発陣の練習に参加。キャッチボールやフリー打撃などで汗を流した。ここまで防御率2・16と奪三振数145はいずれもリーグトップを誇り、9勝5敗で最多勝、最高勝率の〝4冠達成〟の可能性も十分ある。

それでも「目の前の1試合にベストを尽くすだけ。星勘定してもしょうがない。最後まで責任を持って投げていきたい」とタイトル獲得には気にもかけない。

今季は途中降板する際、すごく悔しそうな表情でマウンドを降りるケースが多い。これに「僕に求められているのは、6回3失点とかのクオリティースタートではない。もっとその先の7、8回、完投という部分が求められると思う。自分も強く意識しているので、別に態度に出しているつもりはないが、5、6回投げて試合をつくればいいというものではない」と力説する。

相手は逆転優勝を狙う必死な巨人だが、柳は「確かにドラゴンズはなかなかチーム状況的に厳しい立ち位置だが、その中でもこうやってファンの人が試合を見に来てくれたり、僕が投げるのを楽しみにしてくれている人もいると思う。僕は相手どうこうというのは関係なく、自分のベストを尽くせるように頑張りたい」と心の炎を燃やしている。

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