巨人・中田翔〝脱ぼっち〟は復活の兆し!球界関係者は「笑顔の交流」で確信

球界関係者は中田らしさが戻ってきたと見ている

〝脱ぼっち〟が復活の兆しとなるか。いまだ不振が続く巨人の中田翔内野手(32)に対して、意外な声が飛んでいる。二軍での再調整を経て21日の広島戦(マツダ)から一軍に復帰したものの、以降は6試合に出場して17打数1安打とブレーキ状態。それでも、球界からは「復活の時はそう遠くない」との〝予言〟がささやかれている。果たしてそのワケとは――。

長いトンネルの出口が見えない。中田は巨人移籍後も、開幕時から続く不調から脱せずに、11日に一軍登録を抹消されると、二軍戦では長嶋終身名誉監督や阿部二軍監督の指導もあり、6試合に出場して打率5割(22打数11安打)の4本塁打、13打点と復調気配を見せた。

21日の広島戦(マツダ)から一軍に再昇格すると、23日の同カードでは2号2ランも飛び出したが、ここまでに放った安打はその1本のみ…。26日の阪神戦(東京ドーム)では1点を追う8回二死一、二塁の決定機で代打出場したが、無念の凡打に終わるなど再び大ブレーキがかかっている。

そんな中田だが、グラウンド上でのある「変化」を目にした球界関係者からは「この調子で行けば復活も近いのでは」との声が飛んだ。それは一体なぜなのか。「移籍当初はその経緯もあり、グラウンド上では孤立した姿が見られていました。ただ、最近ではチームメートとも笑顔を見せながら話し込む場面も見られますし、何より先輩後輩問わず打ち解け始めていると聞きます」(前出関係者)

その指摘通り、徐々に中田と周囲の選手との「壁」は取り除かれている。二軍で再調整中のとある日には母校・大阪桐蔭の後輩の香月や広岡、平間と4人でマシン打撃を実施。1スイングでどれだけ力強い打球を放てるかを互いに勝負するゲーム性のあるメニューを行い、中田が鋭いスイングを放つと、香月は「これは本塁打っスね」とニヤリ。中田も「入ったかな?」と照れ笑いを浮かべるなど、一回りも年が離れた後輩たちとも盛り上がりながら練習を行っていた。

同様の練習は一軍昇格後にも見られた。先輩・坂本や中島らと「ワンスイング勝負」を行うと、中田の放った豪快な一発に一同大盛り上がり。中田自身も満面の笑みを浮かべながら絶叫するなど、グラウンドは和やかな雰囲気に包まれた。前出関係者も「もともと中田は人懐っこい性格。徐々に今まで通りのコミュニケーションを図れることで、本来の自分を取り戻せると思います」と太鼓判を押す。

入団当初は孤立していた中田も、徐々に巨人の一員としてとけ込み始めた今、受け入れてくれたチームメートのためにも、今度は自らのバットで結果を出し、その思いに応えなければならない。

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