韓国代表のベント監督解任論が急激に高まる 10月の2連戦は〝ギロチンマッチ〟

ベント監督

サッカー韓国代表のパウロ・ベント監督(52)の解任論が急激に高まっている。

10月に行われるカタールW杯アジア最終予選のシリア戦(7日)とイラン戦(12日)に向けてメンバーを発表した韓国代表だが、低調にもかかわらず代わり映えのないメンバーや〝至宝〟のMF李康仁(マジョルカ)の落選などで韓国メディアからの批判が高まっている。

「オーマイニュース」は「いざエントリー構成のふたを開けてみれば、その実効性には疑問符がつく。保守的な試合運営にこだわっており、ベント監督の個人的な好みのサッカー哲学を抜け出せない選抜だ」と糾弾。「ベント監督は選手たちの質問が出ると答えることを拒否した」とメディア対応にも問題があると指摘した。

ベント監督に対する批判は今に始まったことではなく、2次予選での不振や3月の日韓戦での惨敗などから火種がくすぶり続けている。

「ベント監督は過去4年間、韓国サッカー代表チームの最高司令塔として全面的な支援と十分な時間が与えられたが、期待に及ばない競技力とチーム運営で疑問符が出ている。今回もベント監督は、専門家のアドバイスや懸念を無視してマイウェーとも言える選択に固執した」と韓国サッカー界では指揮官に対する我慢が限界に達しているとしたうえで、こうズバリ言い切った。

「ベント監督は今回の2連戦で勝ち点6を目指すと豪語した。この2連戦は〝ギロチンマッチ〟だ。もう言い訳せずに、無条件に成果と内容を証明しなければならないタイミングだ。もし今回も良くない結果が出た場合、責任を問わなければならならない」と10月の結果次第で更迭すべきと同メディアは強く主張した。

批判の内容や置かれている状況はどこかで聞いたことがあるような気もするが…。森保ジャパンも決して他人事ではないことはたしかだ。

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