中日・柳裕也投手(27)が2年ぶりに2桁勝利となる10勝目をマークした。
28日の巨人戦(バンテリン)で8回5安打1失点と好投を披露。完封こそ逃したものの「真っすぐが良かったので、変化球も生きた。ここ最近では一番状態が良かった。初回から自分の感覚と投げる球が一致した」と納得の表情を浮かべた。
強力G打線から10三振を奪取。「2年前までは技術で言うと曲がり球しかなかった。落ちる球を阿波野コーチに教えてもらって、自在にコントロールできるようになって投球の幅が広がった」と感謝する。
114球の柳の熱投について与田監督は「いつも通りいい投球だった。より安定していたし、ここ数試合ボールカウントが先行しているが、これは決して悪いことではない。長打力のある打者に対して丁寧に投げている。そこから粘って素晴らしい投球だった」と最敬礼する。
試合前に柳は「僕に求められているのは6回3失点とかのクオリティースタートではない。もっとその先の7回、8回、完投という部分が求められる」と宣言。
この発言について指揮官は「毎年、完投する力はある。130球、140球投げても、タフな柳君がすごく出てきているので、われわれも7回、8回、完投してもらいたいと強く思っている。本人もそういう自覚が出てきたことはすごくいいこと」と目を細めていた。