29日(水)午後は北・東日本で晴れる所があるが、今夜遅くには北海道に雨雲がかかり始める見込み。関東など太平洋側でも、あす30日(木)は天気が下り坂に向かいそうだ。1日(金)にかけては、東・北日本の太平洋側でも雨や風が強まり、台風が近づく伊豆諸島では大荒れの天気となる見込み。
30日(木)夜 伊豆諸島で激しい雨
北海道は低気圧の影響で、29日(水)の遅い時間から雨の範囲が広がり、あす30日(木)は雨脚の強まる所がある見込み。この方面は落雷や突風、降ひょうに対して注意が必要だ。また、30日(木)夕方以降は、近畿や東海、関東で台風16号の外側の雨雲がかかる始める予想で、沿岸を中心に次第に風の強まる所がありそうだ。伊豆諸島は30日(木)夜以降、激しい雨の降るおそれがある。
台風16号の北上に伴い、沖縄・奄美は30日(木)にかけて、西日本の太平洋側や小笠原諸島は30日(木)から1日(金)にかけて、東日本から北日本の太平洋側は30日(木)から2日(土)ごろにかけて、うねりを伴い大しけとなる所がある見込み。
16号 伊豆諸島最接近
台風16号は1日(金)に、勢力を維持したまま伊豆諸島にかなり接近する見込み。伊豆諸島を中心に大荒れの天気となり、猛烈にしける所があるため、暴風や高波に厳重な警戒が必要となる。
伊豆諸島は南部を中心に大雨にも警戒が必要で、30日(木)の遅い時間から1日(金)午前に雨量が急増するおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要となるが、特に1日(金)未明~明け方の暗い時間帯に雨が強まることを想定して、早めの安全確保や避難行動を取るよう心がけたい。
なお、1日(金)は関東でも千葉県など沿岸部を中心に大雨のおそれがあり、暴風となる所がある見込み。その後の台風の進路次第では、北日本の太平洋側でも暴風となるおそれがある。今後も、最新の台風情報に注意が必要だ。
(気象予報士・高橋和也)