ミャンマー人留学生を支援 延岡友好会が寄付金

ミャンマー人留学生の修学支援のため、宮崎大の池ノ上克学長(中央左)に寄付金の目録を手渡す延岡・ミャンマー友好会の吉玉典生会長(中央右)

 クーデターによる政情不安の影響などで生活に困窮するミャンマー人留学生を支援しようと、同国との経済・文化交流を推進する「延岡・ミャンマー友好会」(吉玉典生会長)は29日、宮崎大(池ノ上克学長)に70万2千円を寄付した。寄付金は、留学生の修学支援に活用される。
 同大学には現在、ミャンマーからの留学生15人が在籍し、うち2人は今年2月に同国で発生したクーデターや新型コロナウイルスの影響で来日できていない。本国から日本への送金がストップし、生活に困窮する学生もいるという。
 この状況を受け、今年6月、同大学が留学生のインターンシップなどで協力する同会に相談。同会が構成団体の企業に寄付を募ったところ、19社から集まった。
 贈呈式は同大学木花キャンパスであり、吉玉会長が池ノ上学長に目録を手渡した。式に参加した医学獣医学総合研究科博士課程2年の留学生サーティ・ミョウさん(30)は「母国からの送金が止まり、生活が大変だったので本当に感謝している。これからもしっかり学んでいきたい」と話していた。

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