エンゼルス・大谷翔平は今季の残り試合に登板せず DHに専念へ

大谷翔平(エンゼルス)は今季の最終戦となる日本時間10月4日のマリナーズ戦に先発する可能性が残されていたが、ジョー・マドン監督は大谷が登板せず、DHに専念することを発表した。マドンは「そんなに複雑な話ではない。今季の残りはピッチングのことを心配せず、バッティングに集中してほしい」とコメント。エンゼルスがポストシーズンに進出する可能性が消滅している以上、大谷に無理をして登板してもらう必要はなく、指揮官は本塁打王争いに集中してほしいと考えているようだ。

今季の大谷は23試合に先発して130回1/3を投げ、9勝2敗、防御率3.18、156奪三振をマーク。また、打者として打率.256、45本塁打、98打点、24盗塁、OPS.962をマークし、ア・リーグMVPの最有力候補に挙げられている。本塁打王争いでは48本塁打のサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)を3本差、46本塁打のブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)を1本差で追っている状況だ(記事公開時点)。

マドンは「彼と話をしたよ。彼も今季の登板を終了するのに適切なタイミングだと考えていたようだ。だから、我々はそうすることにした」と大谷との話し合いのうえで決断を下したことを明らかにした。「彼は2試合連続で素晴らしいピッチングをした。これ以上得るものはないだろう。だから、登板しないのがベストだと思う。繰り返すが、これは彼との話し合いで決まったことだ」と指揮官は語った。

マドンは先日、大谷が来季も今季同様のやり方(=6人ローテーションの一角を担い、レギュラーのDHを務める)で試合に出場する見込みであることを明らかにした。「彼が今季やったことのすべてが来季に向けて彼の自信につながると思う。来季も同様の活躍をし、さらに投球イニングを増やしてほしい。彼に望むのはそれだけさ」とマドン。来季は今季達成できなかった「2ケタ本塁打&2ケタ勝利」にとどまらず、「規定打席到達&規定投球回到達」の離れ業を演じることになるかもしれない。

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