ワーケーション受け入れPR YouTubeで地域の魅力を伝える 西九州させぼ移住サポートプラザ

ワーケーション拠点を紹介する動画の一場面=佐世保市島地町

 長崎県佐世保市と近郊の市町への移住相談を受け付ける「西九州させぼ移住サポートプラザ」は、余暇を楽しみつつ仕事もする「ワーケーション」を促進する動画の作成に励んでいる。県北の9市町ごとに約30分の動画を作り、ユーチューブで公開し、地域の魅力を広く伝える。
 「築80年の古民家をリノベーションして、ワーケーションスペースもあります」。佐世保編の撮影の一こま。市中心部の滞在拠点施設「SASEBO to connect(サセボトコネクト)」で、移住マネジャーの久保佑介さんと移住コーディネーターの池田倫さんがPRした。
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、職場や居住地から離れた土地でテレワークしながら地域の文化や生活を楽しむワーケーションが浸透しつつある。同プラザは西九州の枠組みで取り込もうとワーケーション拠点やグルメ、観光地などを紹介する動画制作に着手。将来的な移住につながる関係人口を拡大し、地元の人も魅力を再認識できる内容にする。
 佐世保編では、九十九島観光公園や九十九島パールシーリゾートなど計約10カ所で撮影した。ユーチューブチャンネル「佐世保ベース」を運営して町おこしに取り組む北村悠樹さんと五島大督さんがゲスト出演。「自然が多い」「四季の移り変わりを楽しむ心の余裕ができた」などU・Jターンした立場から佐世保暮らしをPRした。
 ユーチューブの番組名は「『くっけん!佐世保』YOKA!ワーケーションの旅」。現在、東彼川棚町と西海市を公開しており、今後、市町ごとに順次公開していく。佐世保編は10月中を予定している。撮影を担当する移住コーディネーターの松丸美奈子さんは「地元の人が地域の魅力を再確認し、近隣地域の良さも知るきっかけになれば」と話している。

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