新型コロナウイルス緊急事態宣言が30日で解除されることを受け、県教委は29日までに、県立学校を10月から通常登校に戻すことを決めた。感染状況が悪化した場合は時差登校や短縮授業、オンライン学習などに切り替える。平日のみ1日90分以内としていた部活動の時間制限は解除する。
県立学校では約1カ月間、電車やバスの通勤ラッシュを避けるため、時差登校と短縮授業を基本としてきた。感染拡大に備え分散登校の準備も進めたが、実際に実施した学校はなかったという。
部活動の時間と活動日数は通常時の対応に戻す。他校との練習試合は原則不可だが、大会に参加する場合などは例外として認める。校外での教育活動は、実施の可否を慎重に判断するよう求める。
県教委によると、夏休み明けに学校でのクラスター(感染者集団)は確認されておらず、高校教育課は「学校内での感染対策を引き続き徹底していく」としている。