ポルシェ・ワークスのエストーレが助っ人で再登場。全18台が“スプリント最終決戦”へ/IMSAバージニア

 ポルシェ・ファクトリードライバーのケビン・エストーレが、10月9日にバージニア州のバージニア・インターナショナル・レースウェイで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第11戦『ミシュラン・GTチャレンジ・アット・VIR』で、GTLMクラスのウェザーテック・レーシング79号車ポルシェ911 RSR-19をドライブすることが、エントリーリストの発表により明らかとなった。

 全12戦で争われるIMSAの第11戦はGTLMクラス、およびGTDクラスのみが参加するイベントとなり、『ウェザーテック・スプリント・カップ』タイトルのかかる最終レースでもある。決勝は2時間40分で争われる。

 2018/19シーズンのWEC世界耐久選手権LMGTEプロクラスのチャンピオンであり、今季もWECにポルシェGTチームからフル参戦しているエストーレは、通年参戦するクーパー・マクニールとともに79号車をドライブし、ファクトリー・エントリーするコルベット・レーシングの2台のシボレー・コルベットC8.RをライバルにGTLMクラスを戦う。

 エストーレは2021年シーズン開幕戦のデイトナ24時間レースでも同チームのラインアップに加わっていたが、スタート直前に他車から接触され、不本意な結果に終わっていた。エストーレにとっては、バージニアが今季2度目のIMSA参戦となる。デイトナ後は、同じくワークスドライバーであるマット・キャンベル、マシュー・ジャミネが交代でマクニールのコ・ドライバーを務めてきた。

2021年デイトナ24時間、スタート時の接触で負ったダメージをピットで修復するウェザーテック・レーシングの79号車ポルシェ911 RSR
WECのLMGTEプロクラスでは2戦を残しランキング2位につけるエストーレ

 第11戦バージニアには、これらGTLMクラス3台のほか、GTDクラスに15台がエントリーしている。

 直近の3レースを欠場していたアレグラ・モータースポーツのメルセデスAMG GT3は、マイケル・デ・ケサダ/ダニエル・モラドのコンビとともに、バージニアで復帰を果たす。ギルバート/コルトフ・モータースポーツのメルセデスも、ガイ・コスモ/マイク・スキーンのコンビでレースへと復帰する。

 また、グラディエント・レーシングの66号車アキュラNSX GT3では、トレーニング中のアクシデントによりアキレス腱を断裂したマーク・ミラーに代わって、マリオ・ファーンバッハーがエントリーする。なお、ファーンバッハーがスプリント・カップでドライブしているコンパス・レーシングは、バージニア戦には参戦しない。

マリオ・ファーンバッハーが代役として乗り込むことになった、グラディエント・レーシングの66号車アキュラNSX GT3

 前戦ロングビーチではスポット参戦もあり17台のエントリーを集めたGTDクラスだが、バージニアでは15台のエントリーとなっている。

 バージニアの決勝レースは10月9日土曜日に予定されている。決勝前日のプラクティスから、走行セッションがスタートする。

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