韓国代表招集外で波紋の李康仁 「チームプレー徹することも必要」と指摘される

李康仁(ロイター)

スペイン1部マジョルカのMF李康仁(イ・ガンイン=20)は好調にもかかわらず、10月の韓国代表に召集されなかったことで同国内で波紋が広がっている中、意識改革を求められた。

韓国紙「スポーツソウル」が「〝至宝〟イ・ガンインの問題点とは? チームプレーに徹することも必要」と題してA代表から遠ざかる理由を考察した。李は今夏に加入したマジョルカで日本代表MF久保建英(20)とチームメートになり、22日のレアル・マドリード戦で移籍後初ゴールを挙げるなど、調子を上げつつある。にもかかわらず韓国代表のパウロ・ベント監督は、李を選ばなかった。

一部で疑問視された選考だったが、ベント監督は「同じポジションにほかの選手がいる。(スペインリーグ)最近の2試合でよかったのは事実だが、ほかの選手たちも良いパフォーマンスを見せてくれている。複数のポジションを消化できる選手もいる」と説明。李もトップ下やウイングなど複数ポジションをこなせるが、指揮官の求めるレベルに達していないわけだ。さらに3月の日韓戦でゼロトップで先発したとき、前半だけで交代させて低評価のレッテルを貼られた可能性もある。

そんな中、複数の同国サッカー関係者から「監督はウィングが自身の役割をまっとうすることを望むが、長くたびたび中央でプレーする動きが目立ち、個人戦術にこだわることが短所として挙げられている」と指摘されており、A代表に定着するには自らがチームに合わせる必要があるわけ。アンダー世代ではチームが自分に合わせる傾向があっただけに、なおさらだ。

今後は実力をさらに磨くとともに、サッカーに対する考え方も成長させる必要があるようだ。

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