ワクチン半数残った会場も 宇都宮市が予約なし接種を拡大

宇都宮市役所

 新型コロナウイルスワクチン接種の急拡大に伴い、宇都宮市の集団接種会場での予約に空きが生じている。市保健センターでは29日、予約で埋まらなかった分を、予約なしで接種できる「ぷらっとワクチン」として開放したが、最終的に約半数のワクチンが余った。市は予約なし接種を10月2、3の両日、宇都宮大など延べ7カ所で実施する予定で、10月末までの早期接種を呼び掛けている。

 市保健センターでは29日、計1200回分の接種を予定していたが、予約あり接種は399人、予約なし接種は195人で、606回分のワクチンが未使用で残った。残った分は適切に保管し、翌日以降の同会場での接種で使用する。

 ただ予約なしで訪れた人は初回(9月22日)の53人から大幅に増えた。学校帰りの生徒や仕事帰りの若者の姿も多く、市は今後も周知に力を入れる方針。

 予約なし接種は10月2日午後2時から市保健センターで231人分、同日午前9時から宇都宮大で251人分を受け付ける。3日も予約の空き状況に応じて、宇都宮大や豊郷地区市民センターなど5カ所で実施する。詳しくは1日正午ごろ市ホームページで公開する。

 このほか8日の結婚式場「ベルヴィ宇都宮」と9日の市役所での集団接種計850人分は、1日午前8時半から予約サイトまたはコールセンターで予約を受け付ける。

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