日中韓でSDGs研究報告 長崎大学生ら 貧困の現状分析

日中韓の貧困の状況について話す浦塚さん(左)、村中さん(左から2人目)、大田原さん(右)=県庁

 日中韓の大学生6チームがこのほど、持続可能な開発目標(SDGs)をテーマに各チームの活動や研究をオンラインで発表した。途上国の支援などに取り組む長崎大のサークル「学生国際NGO BOAT」(藤田裕佳代表)が参加し、日中韓の貧困の現状を分析した。
 韓国の釜山広域市が若者同士で議論して理解を深めてもらおうと開催。17ある開発目標のうち各チーム1テーマを選び発表した。各国2チーム、日本からBOATの3人と佐賀市の2人、中国上海市と釜山広域市からを含め大学生計17人が参加した。
 BOATの長崎大1年の浦塚一真さん(18)、大田原和希さん(19)、村中瑠莉さん(19)は開発目標「貧困をなくそう」を選んだ。村中さんは韓国の女性世帯主は貧困の割合が高いというデータを示し「少子高齢化が進む中で女性の労働力は不可欠。女性の大学進学率は上がっているが、非正規労働や賃金格差がある」と指摘し改善を求めた。
 大田原さんは貧困をなくすため「選挙に行き自国の政治に関わる、ソーシャルメディアで貧困に関する投稿をシェアするなど個人の行動が大事」と訴えた。

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