【10日】長崎県内5市町21人コロナ感染 佐世保の福祉施設でクラスター

10日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況 (9日午後7時現在)

 長崎県などは10日、新たに県内4市1町で計21人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。佐世保市瀬道町の障害福祉サービス事業所「チームまるしぇ」では、9日までに利用者5人の感染が分かり、新たなクラスター(感染者集団)が発生した。また県は、県本土(長崎、佐世保県北、県央、県南の4医療圏)の病床確保のフェーズを「緊急時対応」から「4」に引き下げた。
 佐世保県北医療圏では病床が半数以上埋まっており、「緊急時対応」に相当する病床数を維持する。県本土の病床数は396床から369床に減った。上五島、壱岐、対馬各医療圏は「2」から「1」に引き下げた。
 一方、県独自の緊急事態宣言の佐世保市への適用が30日まで延長されたことを受け、同市は施設の休館や業務縮小を30日まで継続すると発表。感染状況を踏まえながら緩和や延長などを判断するという。
 佐世保市の「チームまるしぇ」では利用者と職員計約40人を検査し5人の陽性が判明。感染者と接触のあった人を特定できており、市は「不特定多数への感染の恐れはない」とする。
 諫早市は市民生活環境部に所属する50代女性職員の感染を発表した。4日以降は出勤しておらず、濃厚接触者などはいないという。長崎市の3人のうち40代女性は市内陽性者の接触者だった。


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