9月26日に告示された杵築市長選には新人の衛藤竜一郎(えとう・りゅういちろう)氏(47)、自民党が推薦する現職の永松悟(ながまつ・さとる)氏(67)の無所属2名が立候補しました。投開票は10月3日に行われます。
合併により現在の市が発足した2005年以来初めての選挙戦となった今回は、永松市政の是非、人口減少・少子高齢化が進む中での財政の立て直し策、住民生活の支援策などが争点と考えられます。
健全な財政には、生活者の感覚が必要だ
衛藤氏は帝京大学卒業。出光興産を経て、現在は家業の石油販売会社「杵築石油」代表社員を務めています。2019年の杵築市議選に初当選、今回の市長選は1期目の任期途中での立候補となりました。
衛藤氏は以下の政策を掲げました。
・小中学校の給食の無料化
・高校までの医療費の無料化
・市長給与の3割削減
・市長退職金の辞退
・市議の定数削減
・生活者の感覚が分かる民間人のアイデアを導入し、財政を健全化する
・会社経営の経験を生かして市政運営の手法を変える
過疎化が進む中でも、各地域が安心して暮らせる仕組みを作りたい
永松氏は杵築市生まれ、同志社大学法学部卒業。大分県(佐伯福祉事務所)に入庁し、障害福祉課長、医務課長、こども・女性相談支援センター所長、福祉保健部長などを歴任しました。2013年から杵築市長選に無投票で2期連続当選、今回は3期目への挑戦となります。
永松氏は以下の政策を掲げました。
・介護、福祉、医療の合同チームによる各地域の健康づくりへの包括的な支援
・「共助」を担う住民自治協議会と「公助」を担う行政が連携する態勢作り
・過疎化が進む中での市民の健康、活力ある産業、安心安全の暮らしの実現