ワイルドカード争いが決着 Rソックスとヤンキースがともに勝利

レギュラーシーズン最終戦までもつれたア・リーグのワイルドカード争いは、タイブレーカーの「163試合目」が発生することなく決着した。日本時間10月4日、ワイルドカード争いのトップに並んでいたレッドソックスとヤンキースがともに勝利。直接対決で勝ち越しているレッドソックスが第1ワイルドカード、ヤンキースは第2ワイルドカードを獲得した。ブルージェイズはオリオールズに大勝したものの、あと1勝届かず。ブルージェイズと並んでいたマリナーズはエンゼルスに敗れた。

ナショナルズと対戦したレッドソックスは先発のクリス・セールが本調子でなく、2点を先制される苦しい展開となったが、2番手の澤村拓一が3回裏一死満塁のピンチでジョーディ・マーサーを併殺打に仕留めるなど、1回2/3を無失点に抑える好リリーフ。今季の防御率を3.06とした。4回表にラファエル・デバースの37号ソロで1点を返したあと、5回裏に3点を追加されたが、6回表に1点、7回表に3点を返して同点に追いつき、9回表にはデバースが勝ち越しの38号2ラン。7対5で逆転勝利を収め、第1ワイルドカード獲得を決めた。

レイズに2連敗してレッドソックスに並ばれたヤンキースは、両軍無得点で迎えた9回裏に一死2・3塁のチャンスを迎え、アーロン・ジャッジのタイムリー内野安打でサヨナラ勝ち。粘り強く戦った末に劇的な勝利を収め、第2ワイルドカード獲得となった。レッドソックスがヤンキースとの直接対決で10勝9敗と勝ち越しているため、ア・リーグのワイルドカード・ゲームはレッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークで開催される。

レッドソックスとヤンキースを1ゲーム差で追っていたブルージェイズは、ジョージ・スプリンガーが2本塁打、ブラディミール・ゲレーロJr.が本塁打王争いトップに並ぶ48号2ラン、マーカス・セミエンが二塁手のシーズン記録をさらに更新する45号ソロを放つなど、打線が爆発。オリオールズに12対4で大勝したものの、上位2チームが揃って勝利したため、ワイルドカードを獲得することはできなかった。

ブルージェイズと並んでいたマリナーズは、2001年以来20年ぶりとなるポストシーズン進出を目指していたが、エンゼルスに3対7で敗戦。最後のエンゼルス3連戦に1勝2敗と負け越したことが大きく響き、惜しくもポストシーズン進出を逃した。

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