トレランで日本遺産堪能 益子と笠間結ぶルート 文化や自然、魅力知って

秋空の下、トレランを楽しむ参加者

 【益子】日本遺産「かさましこ ~兄弟産地が紡ぐ“焼き物語”~」の構成文化財などを巡るトレイルランニング(トレラン)イベント「かさましこTRAIL2021」が3日、上大羽の「カフェましこびと」を起点に開かれた。

 「かさましこ」の魅力を知ってもらうことなどを目的に、同店とアウトドア用品の輸入販売などを手掛けるフルマークス(横浜市)が初めて実施した。

 本県や茨城県などから参加した46人は、爽やかな秋空の下、自然や文化を体感しながらコースを駆け抜けた。大塚朋之(おおつかともゆき)町長も出走し、スタート前には日本遺産について解説した。

 コースは、16キロと35キロを用意。いずれのルートも綱神社や雨巻山を通り笠間市の楞厳寺(りょうごんじ)に向かう。35キロはそこから折り返し、西明寺などを通過してスタートに戻る行程とした。

 笠間市の会社に勤務しているという水戸市大塚町、林志彦(はやしゆきひこ)さん(45)は「益子境にこんなに楽しめる山があるとは。文化的な場所もあり、地域について知れたのがよかった」と話した。

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