朝鮮では国内の原料・燃料に基づく製鉄が行われている。
黄海北道の黄海製鉄連合企業所(黄鉄)では9月23日、酸素熱法溶鉱炉の大補修工事が完了し、生産に入った。
国内屈指の製鉄所である同企業、今年の鉄鋼材生産目標を従来の2倍に設定して増産に取り組む一方、酸素熱法溶鉱炉の大補修工事、大型酸素分離機の増設、省エネ型製鉄炉の建設など生産能力拡張事業も進めている。
今回の酸素熱法溶鉱炉の大補修工事はぼう大な工事量だったが、同企業では自力更生のスローガンを掲げて自らの力と技術で完成させたという。
朝鮮が主として行っている製鉄法は、高炉に鉄鉱石と石炭、石灰石を入れて、熱量を高めるために酸素を吹き入れる「酸素熱法」で、酸素熱法溶鉱炉は製鉄の要。
黄鉄では、2016年に自国の技術、燃料、原料に基づく鉄生産工程を完備し、大量生産が可能となった。