メッツがロハス監督との契約更新を拒否 「簡単な決断ではなかった」

日本時間10月5日、メッツはルイス・ロハス監督の来季の契約オプションを行使しなかったことを発表した。サンディ・アルダーソン球団社長は「決して簡単な決断ではなかった。しかし、現在チームには変化が必要だと感じている」とのコメントを発表。今季のメッツは躍進が期待されたものの、77勝85敗の地区3位でレギュラーシーズンを終了したが、アルダーソンはその責任がロハスにあるとは考えていないという。しかし、今後決定する新たな編成本部長に監督を選ぶ権限を与えるためにロハスの解任を決定した。

現在39歳のロハスは2006年シーズン終了後にマイナーのコーチとしてメッツに加入。チーム内で指導者としての階段を徐々に上がっていき、30代前半にして「将来のメジャーリーグの監督候補」とみなされるようになった。2019年シーズン終了後、メッツはミッキー・キャラウェイ監督を解任してカルロス・ベルトランを新監督に据えたが、ベルトランはアストロズのサイン盗み問題に関与していたことが原因で1試合も指揮を執ることなく解任。急遽ロハスが監督に就任したが、「監督をやらせるには早すぎた」と考えている関係者もいるようだ。

ロハスは「監督という役割を与えていただいた過去2年間だけでなく、様々な役割を担わせていただいた16年間について、メッツのみなさんに心から感謝しています。メッツで過ごした期間に築いていた人間関係や友情を大切にしていきます。とても長い期間メッツのユニフォームを着られたことに感謝します」とのコメントを発表。今季は90日連続で地区首位に立った時期もあったが、合計100日以上地区首位に立ったチームが負け越してシーズンを終えるのはメジャー史上初めてのことだった。

メッツは今後、まず新たな編成本部長を決定することになるが、セオ・エプスタイン、ビリー・ビーン、デービッド・スターンズといったビッグネームの招聘も噂されている。編成本部長の決定後、ロハスの後任となる新たな監督探しをスタートすることになりそうだ。

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