食べて楽しい川崎大師新名物に 老舗店「住吉」と地元団体が試作菓子

もなかをチョコレートコーティングし、中にプリンやシャインマスカットを入れた試作品の菓子(大師ONE博提供)

 川崎大師平間寺(川崎市川崎区)の山門前で「久寿餅(くずもち)」を販売する老舗和菓子店「住吉」の新商品を開発するプロジェクトで、試作品の菓子が発表された。ブラッシュアップを重ね、来年以降の商品化を目指すという。

 同プロジェクトは、新型コロナウイルス禍で参拝客が減った商店街を盛り上げようと地元の任意団体「大師ONE博(わんぱく)」の杉谷昌彦共同代表らが企画。同店の従業員や市内の企業に勤める市民らが2チームに分かれ、6月から新商品の案を練ってきた。

 チーム「イエローロケッツ」は、40代後半の男性をターゲットとし、久寿餅のでんぷんを使った生地を揚げ、あんこ玉を挟んだ和菓子を考案。「松竹梅」チームは、購入者を40歳前後の女性と想定。もなかをチョコレートで包み、中にプリンや生クリーム、シャインマスカットを入れた菓子を提案した。両チームとも、「食べて楽しい」をコンセプトに、味以上に食感を重視したという。

 住吉の森明弘社長は「新しいものを生み出す文化を社内に植え付けて、会社の発展につなげたい」と話した。

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