「みなとまちづくりマイスター」に塩田さん 国交省が県内初認定 口之津の活性化 ノウハウ伝承へ 

県内初の「みなとまちづくりマイスター」に認定された塩田会長(右)=南島原市口之津港ターミナルビル

 港湾地域の活性化に貢献したとして、国土交通省港湾局はこのほど、長崎県南島原市口之津町の「みなとオアシスくちのつ運営協議会」の塩田善之会長(66)を「みなとまちづくりマイスター」に認定し、港湾局長賞を授与した。県内初認定。今後は他の模範として、まちづくりに関する助言をしていくほか、さらなるにぎわい創出が期待される。
 同マイスターは2008年創設。「みなとまちづくり」の取り組みを通じて、にぎわい創出や地域活性化などの成功事例から、中心的に活動した人物をマイスターとして認定、そのノウハウを全国各地へ伝承している。現在、塩田会長を含め全国計48人が認定されている。
 塩田会長は開業医で商店主ら地域の仲間とともに、市口之津港ターミナルビルのイルミネーション事業や広報紙の発行、バンド活動などを展開。地域住民との交流や観光活性化に継続的に取り組んでいる。
 9月30日、同ビルであった授与式では、国交省の浅輪宇充(たかみつ)港湾局長が「全国でマイスターが活躍され、知識やノウハウを広めて、より活性化されることを希望する」とビデオレターで激励。塩田会長は「コロナ禍で活動自粛を余儀なくされたが、できることを模索しながら活動してきた。口之津に暮らす方々に有形、無形の利益をもたらすような活動にしていく」と飛躍を誓った。

© 株式会社長崎新聞社