神奈川最古の木造校舎で「昭和の学び舎」再現 愛川・旧半原小校舎

1926年に完成した旧校舎の外観

 愛川町は、県内最古の木造校舎の町立半原小旧校舎(同町半原)を活用し、昔の木製の机やいす、オルガンなどを並べて昭和の教室の様子を再現した「懐かしの学び舎(や)」を整備した。小学校の授業などでの活用を想定している。

 町教委によると、小3で「昔の暮らし」について学ぶ際、町のかつての主要産業である撚糸(ねんし)関係の資料や昔の農具など旧校舎に保存している約900点の資料を活用し、子どもたちに理解を深めてもらいたい考え。

 旧校舎は1926年に半原宮大工により建てられた。隅合掌(すみがっしょう)と呼ばれる独特のはりや、校章の桜の花をかたどった換気口などが特徴。77年度まで校舎として使われ、その後は一時、町郷土資料館となった。町は老朽化のため取り壊しも検討したが、地元住民らが保存し活用するよう求めていた。

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