長崎県 感染ステージ「1」に 7月20日以来78日ぶり

県内の感染段階を示す県独自のステージを「1」に引き下げると発表した中村知事=県庁

 長崎県の中村法道知事は5日の臨時会見で、県内の新型コロナウイルス感染状況を5段階で示す県独自のステージを6日、県全域で最も低い「1(散発)」に引き下げると発表した。「1」は7月20日以来、78日ぶり。
 県によると、県内の新規感染者数は9月24日以降、一桁で推移している。知事はステージ判断の指標となる最大病床使用率、新規感染者数、療養者数の全てが今月3日から3日間連続で「1」の状況と説明。「収束に近い状況で感染の大きな波を超えることができつつある」とした。
 一方、今夏の第5波以降、新規感染者数がゼロの日がないと指摘し、時短要請などの措置を独自に継続している地域との不要不急の往来自粛などを要請。飲食をする際は大人数を避け、感染防止策が徹底された県の第三者認証制度の認証店舗の利用を求めた。
 県によると、県内約1万1千店舗のうち、認証を取得しているのは2258店舗(4日現在)。「次の感染の波」に備え、飲食事業者に積極的な制度活用を呼び掛けた。

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