東京五輪 柔道81キロ級で金 永瀬に長崎県民栄誉賞を授与

中村知事から県民栄誉賞を授与される永瀬選手(右)=5日午後、県庁

 長崎県は5日、東京五輪柔道男子81キロ級で金メダルに輝いた永瀬貴規選手(27)=旭化成、長崎市出身=に県民栄誉賞を授与した。県庁で開かれた表彰式に出席した永瀬選手は「名誉ある賞をいただき光栄。少しでも県民の皆さまに夢や希望、感動を与えることができたのならば、ここまでやってきて良かった」と謝辞を述べた。
 永瀬選手は2016年リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得。その後の右膝前十字靱帯(じんたい)断裂やコロナ禍による大会の1年延期などを乗り越え、自国開催の大舞台で頂点に立った。
 式には、母の小由利さん、祖父の濱崎潮さん、県スポーツ協会の荒木健治理事長、県柔道協会の佐原恭輔会長らが同席。中村法道知事が「この輝かしい功績は古里の誇りであり、県民に明るい希望と活力を与えた」とたたえ、表彰状と金杯の目録を手渡した。永瀬選手は「素晴らしい賞に恥じぬよう、引き続き長崎県に貢献していけるように頑張っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
 県民栄誉賞はこれまで、県立国見高サッカー部元監督の小嶺忠敏さん、シンガー・ソングライターのさだまさしさん、元横綱佐田の山の故市川晋松さん、体操の内村航平選手、脚本家・作家の故市川森一さんが受賞。永瀬選手で6人目となった。
 同日は長崎市特別栄誉表彰の表彰式も行われ、田上富久市長が永瀬選手に表彰状を贈った。

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