元〝筆談ホステス〟の斉藤りえ都議が初質問 小池都知事「議会のバリアフリーが進んだ」

初質問に立った斉藤りえ都議(東スポWeb)

東京都議会の本会議で6日、一般質問が行われ、〝筆談ホステス〟として有名になった立憲民主党の斉藤りえ都議(37)が質問に立った。聴覚障がい者による初の都議会質問となった。

パソコンの音声合成ソフトを使って質問を読み上げる手法をとった。質問はまずは新型コロナウイルスまん延に苦しむ飲食店向けの協力金について。「1人で営業している地方の店舗も銀座で大人数が働く店も同じ土俵で議論されます」と大都市である東京の特異性を踏まえて国に要望すべしと訴えた。

また、コロナ対策においてネガティブに使われた「夜の街」という表現にも注文。「注意喚起を優先するなかで、職業差別のようなメッセージを出していた可能性もあります」と配慮を求めた。

ほかにも手話言語条例などについても質問をした。小池百合子東京都知事は「障がいの有無にかかわらず都民一人ひとりが自分らしく輝ける共生社会が私の目指す東京の姿」とした上で、最新技術を活用して障がい者の情報保障をさらに進めると答えた。

本会議後、小池氏は報道陣に「ITを使った読み上げシステムで質問を受けた。ハードとソフト両面で議会のバリアフリーが進んだと確認できた」と話した。

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